JIGDRESS

a band from '99 in tokyo

HELLO-19 ”Romantic”

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やばい虫歯があって、昨日奥歯1本を銀歯にアップデートしたんだけど、鏡で見るたびマジでかっこいいなって、やけに光ってる1本がやがてビンテージになってひかりを無くしたらよりかっこいいなとかロマンを感じておりまして。少し前の俺なら適合してないシルバーのこいつを統率の取れてない輩と見做して、”先生、アイボリーに変えてください”とか言ってたんだと思う。あああ、ロックバンドとか言ってるくせになじみとか気にしちゃって、周りと同じようにとか、これが世の中にウケるらしいとかさ。俺たちは自主だし何にも縛られることないんだから、ロマンを追い求めていこうぜ。

少し前から考えてたんだけど、チケット代ってちょっと高いかもな。ライブを成功させるために手伝ってくれる人、箱代、関わる人間が気持ちよく表現できる環境作りってのはもちろん大事で、そこをケチっていこうぜとかではなく。バンドが”俺たちが死ねばOK”てのも違って、そもそもレコーディングとかできなくなったら本末転倒だし、つかそうなったらお客さんはライブ来ずらいだろって話で。だからその辺は全部抜きの話。

ロマンを考える時、俺の中にいるリトルっていうやつとよく話す。リトルは合理的なもの全てが嫌いなロマンチッカーで、非合理が友達みたいなやつ。そいつとの話でチケットの話が出まして。リトルが言ってたのはこんな感じ。

チケット代が高え。気軽にとかフラッととか言う割に高え。JIGDRESSが高いかどうかの判断は難しいけど、安くできるなら安くしたい。ただ、手伝ってくれる友人らの生活もあるから単純なことではない。なんか、いい発想はないかな。俺たちが22歳の頃、2500円のチケットを頑張って出してた記憶がある。好きなんだけどなんか金がなくて、昼飯は炊いた白飯にケチャップかけてるだけなのになんか金がなくて。いきたいのに行けないこの感覚なんなんだろう。なんかライブが貴族の遊びなんだよな。生き方に満足してない奴が来れない。

リトルはバンドやってないし、尖りまくってるんだけどなんかわからなくもないというか。パイオニアたちが決めたことに対して右習えになってない?それってロマンあんの?って言いたいんだと思う。お客さんともっと向き合えよってもリトルは言ってる。その通りなんだよな。俺がバンドをしてる理由って、バンドができなかった頃のロマンチックから始まって、大事な仲間が増えたり聴いてくれる人が増えたり、行くあてもなかった当初の想いに賛同してくれる人間を考えることというか、考えないで作ることというか、言語化は難しいんだけど、つか言葉で楽勝に表現できたら浪漫ではなくて、音楽と人が好きだ。

俺たちが今できることが何かわわかってないけど、来れない人が来れる仕組みを作りたい。もしかしたらアホなアイディアを露呈してしまうかもしれないけど考え続けたいと思ってる。誰かあなたが歪むくらい悪く話したら俺は殺してしまうかも。だから、考えたい。

食べたいものが分からずコンビニを30分ウロウロしてしまう成人男性として。