JIGDRESS

a band from '99 in tokyo

HELLO-32 ”thank you CRYAMY”

投稿日:

「CRYAMYとわたし」特装版、ジン2冊作らせてもらった。俺の持論であるんだけど、デザインとかそういったものづくりってのは題材がどれだけ奥ゆかしいかで表現の強度が決まってくる。ペラペラな題材はペラペラなデザインができるわけで、作品の強度ってのは誰が何をしてたかにによる。バンドをやって曲を作る人間だから思うのかもしれないけど。かっこいいデザインってのは楽勝だし簡単だし、けど深さってのはデザインする側じゃ到底出せなくて(デザインをメインでやってる人は違うぜ)。俺が作る時に意識するのはバンドの表現に合ってるか。運良く深いバンドばかりに関われていて、だから芽生えた感覚なのかもしれない。

だいぶ長い期間一緒にいた彼らに対して、俺はしっかり嫉妬していたし、今でもちゃんと嫉妬しているし、かっけええって思っちゃうし、バンドとしてライバルって思ってる。ライバルだからこそ彼らのかっこよさや深さは誰よりも理解してると自負している。誰よりも知ってるからこそ、最大限CRYAMYのかっこよさを表現したいと思った。変なことを言ってるかもしれないけど、ライバルは絶対にかっこいい、かっこいいからライバルであって。とにかくCRYAMYの全部にサチュレーションがかかるような、でっかいものにしたいと思った。これはね、自分のバンドに自信がなきゃできないこと。CRYAMYチームはきっと俺のバンドへの自信とかそういった諸々も加味して頼んでくれたんだと思う。ありがとう!

制作期間は約半年。当初想定してた内容とはだいぶ変わって、特に変わったのはカッコいいだけでいいのか?ってとこ。前述したけど、かっこいいは簡単で、でも奥行きがないかっこいいは薄っぺらい。その点についてもCRYAMYチームは同意してくれて、最終ジンの強度を高めるために歴史をたくさん教えてくれた。協力してくれた。メンバーもたくさん文言をくれた。締め切り間際は連日朝まで付き合ってくれて、より深みが増した。制作は俺かもしれないけど、やっぱCRYAMYだから作りたいものがまとまった。本当にありがとう!

お客さんのメッセージも本当に多くて、ざっと見た時の想像以上にページ数が膨らんだ。皆さんが思っているようなまとめ方になっているかはわからないけど、できる限り俺の解釈で丁寧にまとめたつもり。というか、丁寧にまとめなきゃと責任を感じる内容ばかりだった。”ライブを見てるんじゃない、俺はCRYAMYと喧嘩してるんだ”っていうキラキラした表現にも出会った。当初は先行して読んでしまって後ろめたい気持ちもあったけど、結果皆さんが喜んでくれたらいいなって感覚で作ってた。まじで皆さんのおかげだ。ありがとう!

メンバーじゃない俺が、なんとかっていう病でたらふく薬を飲まなければいけない俺が、これ以上この件について書くのは野暮かもな!ぜひ音源を聴きながら、ライブ映像を見ながら読んでみてくださいね!

バンドって尊いぜ!